タイトル 日本の社会参加仏教
サブタイトル 法音寺と立正佼成会の社会活動と社会倫理
刊行日 2005年05月30日
著者 ランジャナ・ムコパディヤーヤ 著
定価 4762+税)
ISBN 978-4-88713-578-5
Cコード 3036
ページ数 480
判型 A5
製本 上製

いま「社会参加仏教」は世界的に注目を集めている。「儀礼仏教」「葬式仏教」から社会へ飛び込み社会を動かす仏教へ――日本におけるこの仏教の社会参加の動態を、二つの仏教団体を中心に、各教団の宗教理念・教典理解の分析とともに精細に描き切った、ユニークな実証的研究。インド出身の女性研究者の手に成る労作

はしがき
序章 「社会参加仏教」とは何か
 第1節 Engaged Buddhism, Socially Engaged Buddhismとは何か
 第2節 社会参加仏教と近代化
 第3節 近代化と宗教の社会参加に関する理論
第1部 日本の社会参加仏教への問い
 第1章 本書の課題、前提と方法論
  第1節 本書の課題と前提
  第2節 本書のアプローチ、方法論
 第2章 日本近代仏教史における社会参加仏教の展開
  第1節 日本における近代仏教――その先行研究
  第2節 日本における社会参加仏教のパターン――四つの次元における仏教の社会参加
  第3節 近代社会の機能分化・多元性と社会参加仏教
第2部 社会参加仏教としての法音寺
 第3章 法音寺とその社会福祉事業
  第1節 創立者の生涯と信仰遍歴
  第2節 教団創設の歴史的背景
  第3節 救済会・法音寺の展開過程及び福祉事業の沿革
  第4節 戦後における教団の再建・再組織化
 第4章 法音寺の社会倫理――慈悲・まこと・堪忍の実践
  第1節 法音寺の法華経理解と菩薩観
  第2節 法華経における福祉と教育に関する思想
 第5章 法音寺会員による社会参加のパターン――質問紙調査の結果から
  第1節 教団の会員による社会参加
  第2節 調査の方法論――質問紙調査の実施、配布・集計方法
  第3節 質問紙調査の集計・分析
第3部 社会参加仏教としての立正佼成会
 第6章 立正佼成会と明るい社会づくり運動
  第1節 創立者の生涯と信仰遍歴
  第2節 教団設立及び典型家庭の社会的、歴史的背景
  第3節 立正佼成会の展開過程
  第4節 明るい社会作り運動
  第5節 明社運動の事例――地域明社運動から
 第7章 立正佼成会の社会倫理――法華経の一乗思想と根本仏教の融合
  第1節 法華経の構造に相応する教団歴史の時代的区分
  第2節 立正佼成会の教義における根本仏教と一乗思想
 第8章 立正佼成会会員による社会参加のパターン――質問紙調査の結果から
  第1節 調査の方法論――質問紙調査の実施、配布・集計方法
  第2節 質問紙調査結果の分析
  第3節 インタビュー・聞き取り調査より
終章 社会参加仏教の今後の課題および展望
  第1節 日本における社会参加仏教の現象
  第2節 公共圏における宗教と社会参加仏教
  第3節 多元主義と社会参加仏教
  第4節 日本仏教研究と社会参加仏教
参考文献
あとがき
付録

関連書籍
ページ上部へ戻る