正統派と異質の独自の瞑想実践、寄進の推進と聖護符等の販売、映像メディアを駆使した活発な宣伝活動等、経済発展下変容著しいタイ社会において、都市新中間層の若者・大学生を中心に急激に信徒数を伸ばしたタンマガーイ寺の活動の中に何を読むか。再三の現地取材、アンケート調査等を通じ、そのユニークな活動の来歴・思想・活動の全貌を解明した実証研究。
タイトル | 現代タイにおける仏教運動 |
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サブタイトル | タンマガーイ式瞑想とタイ社会の変容 |
刊行日 | 2006年03月30日 |
著者 | 矢野秀武 著 |
定価 | 5600+税) |
ISBN | 978-4-88713-668-4 |
Cコード | 3036 |
ページ数 | 400 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
まえがき
序章 課題と方法
第1部 近代初頭の宗教行政とタイ仏教:パークナーム寺の事例
第1章 タンマガーイ式瞑想と仏教制度改革
第2章 タンマガーイ式瞑想とその思想
第3章 パークナーム寺の活動――2つの脱地縁性と瞑想活動の低迷
第2部 消費社会とタイ仏教:タンマガーイ寺の事例
第4章 タンマガーイ寺の概略――形成・組織・活動
第5章 タンマガーイ寺の形成――開拓の世代と組織拡大の世代
第6章 一般信徒の成員構成と信仰心の型――統計資料を中心に
第7章 儀礼と瞑想修行
第3部 タイ仏教の変容と自己・社会関係の再構築
第8章 守護力の仏教――主流派と非主流派の伝統形成
第9章 寄進と共同性――聖地・仏像・マスメディア
第10章 瞑想・修養と消費社会
第11章 守護力信仰と瞑想実践の近代
参考文献
付録
初出一覧
あとがき
事項索引
人名索引
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