貧困と圧制、そして戦火に苦しむ大衆の生々しい生活から創出され、再び生活に還元される、根底からの改革をもたらす芸術を……。陶行知の芸術教育とはあくまで、生活に密着した大衆教育の一環であった。デューイの民主主義教育思想と陽明学の「知行合一」の精神との結合を通じて、生活教育・民主教育の実践に邁進し、文化大革命時の教条的批判の後、いま蘇る巨人の全体像。中国人研究者による充実のモノグラフィー。
タイトル | 陶行知の芸術教育論 |
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サブタイトル | 生活教育と芸術との結合 |
刊行日 | 2006年11月20日 |
著者 | 李燕 著 |
定価 | 3600+税) |
ISBN | 978-4-88713-721-4 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 264 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
第1部 陶行知による民主主義的教育改革論
――デューイ教育思想の受容と変容の意味
第1章 デューイの民主主義教育論と中国教育問題
第2章 陶行知の民主主義教育論と彼の見た中国の現実情況
第3章 デューイ、陶行知の中国民主主義的教育思想の本質
第2部 陶行知の芸術教育論
――生活の中の芸術
第4章「生活即教育」――陶行知の「教学做合一」における「做」の概念
第5章 偽知識の批判――陶行知の「真知識」論
第6章 陶行知における生活教育と芸術の結合
第7章 新教育一般における芸術の位置づけ――「美育」の発見
第8章 陶行知の生活教育における芸術
第9章 現代中国における陶行知の教育思想の応用
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