途上国住民にとって「教育」とははたして何か
いまだ途上国教育研究の大半を占める公的機関による「上からの」「普及」の視点、すなわち統計数値を中心とした量的側面からの研究を転換・深化し、「下からの」「受容」の視点、すなわち農村住民が近代的教育にいかなる意味を見いだし、自らのライフコースに組み入れているかという、「教育の質」の問題をバングラデシュの多様性を反映する四つの地域のフィールドワークを通じ、徹底追求した労作。
タイトル | バングラデシュ農村の初等教育制度受容 |
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刊行日 | 2007年12月25日 |
著者 | 日下部達哉 著 |
定価 | 3600+税) |
ISBN | 978-4-88713-801-8 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 216 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
序章 バングラデシュ教育研究の課題
第1章 国内比較分析の手法を用いたバングラデシュ教育研究の枠組み
第2章 バングラデシュにおける初等教育拡充製作
第3章 萌芽的受容――カラムディ村の事例
第4章 親和的受容――カタルバリア村の事例
第5章 葛藤的受容――ブラフモンバリア県コジバ郡ソイダバッド村の事例
第6章 自律的受容――チッタゴン県ラオジャン郡ゴヒラ村の事例
終章 初等教育制度受容の共通性と多様性
参考文献/事項索引/人名索引
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