市場原理の拡大は中国高等教育を併呑するか?
1997年、改革・開放政策の進展下、ついに中国は国公立大学授業料等の全面徴収に踏み切った。学生の私的負担増大は、拡大の一途をたどってきた中国高等教育をどう変えるか?その後の教育機会の階層間・地域間格差の実態は?この今日喫緊の問題を、学生援助制度の新動向とともに、厳密なデータ分析に基づき追求した、国立大学法人化、奨学金制度改訂等進行中のわが国にも、大きく示唆する充実の実証研究。
タイトル | 中国高等教育の拡大と教育機会の変容 |
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刊行日 | 2008年02月29日 |
著者 | 王傑(杰) 著 |
定価 | 3900+税) |
ISBN | 978-4-88713-811-7 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 224 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
序章 研究の課題、理論、枠組みおよび事例研究の概要
第1章 中国高等教育の拡大と授業料徴収のパターン
第2章 大規模な拡大過程における教育機会の階層間格差の変化
第3章 大学教育費の私的負担の状況
第4章 学生援助受給の実態と階層的配分の状況
第5章 学部生の進路志向における家庭的背景の影響
終章 結果のまとめと政策的インプリケーション
付録1 中国における学資貸付制度の発足と新たな発展
付録2 A大学の学生援助センターにおけるインタビュー調査
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