対立から相補へ──新たな公共空間の可能性行政と住民との関係はいま変容のただ中にある。行政の住民統治から住民による行政の制御・統治へ──このベクトルの移行の中最も注目されるのは、一定の目的を持った社会運動にも増して、個人化する社会を背景とする、要約不可能なまでに多様化した住民の要求・活動なのだ。情報化の進展を機軸に、新たな公共空間構築をめざし展開する行政と住民の動態を、理論と実際の両面から追求・考察した力作。
タイトル | 個人化する社会と行政の変容 |
---|---|
サブタイトル | 情報、コミュニケーションによるガバナンスの展開 |
刊行日 | 2009年5月1日 |
著者 | 藤谷忠昭 |
定価 | ¥4180+税) |
ISBN | 978-4-88713-903-9 |
Cコード | 3036 |
ページ数 | 320 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
はしがき
序論
Ⅰ 本書の方針
第1章 行政に対する社会学の射程
Ⅱ 理論的検討
第2章 「会話」的合理性
第3章 リベラル・デモクラシーの境界
第4章 システムとしての官僚制
理論的検討のまとめ
Ⅲ 事例分析
第5章 日常的広聴政策の効果
第6章 制度的第三者の意義と課題
第7章 全体社会の中での社会運動
第8章 インターネットによる市民活動の可能性
Ⅳ 結論
第9章 住民と行政との関係
文献
あとがき
人名索引
事項索引
関連書籍