俄然反響を呼んだユニークな授業グローバル化が改めて呼び起こすアイデンティティ再確認の欲求──昨今の「地域学」の盛況もその一つの現れに他なるまい。その中にあって、弘前大学の新カリキュラム「津軽学」は、地域を代表する芸術家等を交えた多彩な講師陣と、実演・実習を数多く盛り込んだ参加型の授業内容で俄然注目を集めた。「初めて自分の郷土に誇りを感じた」という学生のラーニング・ポートフォリオ(学習実践記録)を含む、ユニークな授業の全容初公開。
タイトル | 津軽学─歴史と文化 |
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刊行日 | 2009年5月1日 |
著者 | 土持ゲーリー法一編著 |
定価 | 2000+税) |
ISBN | 978-4-88713-913-8 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 192 |
判型 | A5 |
製本 | 並製 |
津軽学
序─はじめに 土持ゲーリー法一
Ⅰ 弘前ねぷた絵の歴史/実演 八嶋龍仙(津軽伝統ねぷた絵師)
Ⅱ 津軽三味線の歴史と実演大條和雄(津軽三味線歴史文化研究所)
Ⅲ 津軽塗の文化と歴史/実習 佐藤武司(弘前大学名誉教授)
Ⅳ 石坂洋次郎『青い山脈』 舘田勝弘(元弘前中央高等学校校長)
Ⅴ 旧制弘前高等学校の太宰治 相馬明文(浪岡高等学校教諭)
Ⅵ 津軽方言詩 山田 尚(詩誌「亜土」主宰)
Ⅶ 寺山修司の世界 櫻庭和浩(青森北高等学校教諭)
Ⅷ 現在活躍中の文学者 齋藤三千政(元黒石高等学校校長、弘前ペンクラブ会長)
Ⅸ 弘前藩の歴史と文化 長谷川成一(弘前大学人文学部教授)
Ⅹ 近代津軽の西洋文化受容(1)
明治初期の外国人教師たち 北原かな子(秋田看護福祉大学教授)
Ⅺ 近代津軽の西洋文化受容(2)津軽地方
津軽地方初の米国留学生たち 北原かな子(秋田看護福祉大学教授)
Ⅻ 旧制弘前高校の歴史 前島郁雄(東京都立大学名誉教授)受講を終えて
高木恭造没後20 年記念 全34 編朗読『まるめろ』in 津軽
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