タイトル 国際法と共に歩んだ六〇年
サブタイトル 学者として裁判官として
刊行日 2009年5月1日
著者 小田滋
定価 6800+税)
ISBN 978-4-88713-919-0
Cコード 3032
ページ数 440
判型 A5
製本 上製

元判事が語る国際司法裁判所の歴史。国連の主要機関のひとつで、国連で唯一の司法機能を担う国際司法裁判所(ICJ)。27年にわたりその舞台で裁判官として活躍し、“大陸棚概念”や“排他的経済水域概念”といった「海洋資源の国際法」概念の提唱者でもある著者が、その記録を豊富な写真やエピソードとともに振り返る歴史的一冊。巻末には「国際司法裁判所事件索引」と「外国国際法学者人名紹介」を収録。

はじめに
第一部 国際法学者として――東北大学教師二五年(一九五〇―一九七六)
東大学生時代と研究者への道/ジュネーヴ国連海洋法会議/IAEA(国際原子力機関)からの招き/「北海大陸棚事件」の西ドイツ政府弁護人として/海洋法の新しい潮流への参画/国連における海洋法審議への参画/第三次海洋法会議と国連海洋法条約の策定/国際司法裁判所(ICJ)への道 他
第二部 国際司法裁判所裁判官に就任――一期目の九年(一九七六―一九八五)
ICJの一九七六/七九年期/裁判官としての公けの生活/一九七〇年代の終わりのICJ/ICJの権限/ICJの裁判手続規則/一九七〇年代から八〇年代にかけての係争事件/法廷外のさまざまな活動/法廷審理の流れと判決作成の手続/判決作成の過程 他
第三部 国際司法裁判所裁判官二期目の九年(一九八五―一九九四)
ICJ裁判官二期目に入って/二つの大きな小法廷事件/世界の国際法学界の舞台/ジェニングス所長の一九九一―九四年の期/ICJ裁判官の三期目を目指して 他
第四部 国際司法裁判所裁判官三期目――最後の九年間のオランダ(一九九四―二〇〇三)
ICJ三期目の裁判所/二〇世紀末に錯綜するICJ提訴事件/裁判所の機構や運営の変化/三期目の裁判所外の公的活動/二〇世紀末の学界活動/多忙な二〇〇二年夏以後のICJ――最後の半年/終わりにあたって 他
国際司法裁判所事件索引
外国国際法学者人名紹介

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