安保理運営の詳細な実態とその改革平和推進の主役として期待の的である反面、拒否権を持つ常任理事国間の対立等により機能不全に陥りがちな安保理──この希望と幻滅の反復を超える改革の方途はどこに。日本政府国連代表部勤務を通じ安保理の実際をつぶさに体験してきた著者が、その運営の実態をはじめ安保理の全てを具体的に詳述するとともに、常任五ヵ国との不均衡是正をめざした日本の地道な努力の紹介(付録参照)等、可能な安保理改革の方途を展望した労作。
タイトル | 国連安全保障理事会 |
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サブタイトル | その限界と可能性 |
刊行日 | 2009年6月1日 |
著者 | 松浦博司 |
定価 | ¥3520+税) |
ISBN | 978-4-88713-920-6 |
Cコード | 3032 |
ページ数 | 336 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
はじめに
序章 イラク、北朝鮮、アフガニスタンを巡る審議から見た安保理
第1章 安保理による紛争介入とその制約
第2章 紛争の特質と紛争への国際的介入
第3章 安保理の正統性付与機能
第4章 安保理の法的制度
第5章 安保理の紛争介入ツール
第6章 安保理による紛争介入の歴史的推移
第7章 安保理の組織と権力構造
第8章 安保理の手続き(文書)
第9章 安保理の手続き(会合)
第10章 安保理の意思決定過程
第11章 課題と見通し
付録1 「安保理の店子、大家を掣肘す─安保理作業方法ハンドブック誕生記」
付録2 「安保理作業方法ハンドブック」(私訳)
参考文献一覧
索 引
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