従来の欠を埋める絶好の手引書主に仏独の民法典を模範として成立した近代日本民法の立場からは、大陸法と構造・方法論を異にするイギリス法はとかく敬遠されがちだった。だがイギリス法は世界中で、商事契約の準拠法として、また商事仲裁裁判において広く利用されており、その知見は我々にとっても不可欠である。現行イギリス債権法、即ち不法行為法、契約法、不当利得法を、比較法的視点からその独自の歴史と思考様式とともに解説・詳論した本書は、まさに絶好の手引書と言えよう。
タイトル | イギリス債権法 |
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刊行日 | 2010年9月1日 |
著者 | 幡新大実著 |
定価 | ¥4180+税) |
ISBN | 978-4-88713-994-7 |
Cコード | 3032 |
ページ数 | 256 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
まえがき
第一編 序 論
第1章 本書のねらい
第2章 イギリス法の成り立ち
第3章 イギリス法制史の時代区分
第4章 本編に入るにあたって
第二編 イギリス流法の考え方
序 論
第5章 比較法
第6章 コモンローの4つの意味
第7章 第一義的な法源としての判例法
第8章 裁判所におけるイギリス流の法源解釈
第9章 イギリス流の法学と法文献
補章 二つのヨーロッパ法とイギリスの裁判所
第三編 不法行為法
第10章 侵害とイギリスと不法行為作法の歴史
第11章 過 失
第12章 製造物責任
第13章 占拠者責任
第14章 使用者責任と代位責任
第15章 制定法上の義務違反
第16章 生活妨害
第17章 名誉毀損
第18章 救済方法第四編 契約法
第19章 イギリス契約法序説
第20章 イギリス契約法の歴史的構造
第21章 契約前交渉の自由
第22章 契約の成立
第23章 契約の当事者
第24章 契約の無効と取消
第25章 契約条項
第26章 契約違反と法的帰結
第27章 事情変更とフラストレーション
第五編 不当利得法
第28章 不当利得法
あとがき
参照文献
索引
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