教育評価の迷走を打破する「何のために、何を評価するのか」。学習成果を測る教育評価の混迷は、子どもや保護者と教師を迷走させる。公立学校の成績評価が観点別評価(絶対評価)となったため、教師の主観で点数化された内申書が高校入試の合否や子どもの将来を左右する。評価の公平さへの信頼は揺らぎ、子どもの学習意欲は歪められている。観点別評価の根本には、知識・技能よりも関心・意欲・態度を重視する「新学力観」がある。本書は、教育評価の抱える問題を追求し、新学力観の見直しが不可欠であることを主張する。
タイトル | 混迷する評価の時代 |
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サブタイトル | 教育評価を根底から問う |
刊行日 | 2010年10月1日 |
著者 | 西村和雄・大森不二雄・倉元直樹・木村拓也編 |
定価 | 2400+税) |
ISBN | 978-4-7989-0011-7 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 200 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
まえがき(西村和雄・大森不二雄・倉元直樹・木村拓也)
1章 新学力観と観点別評価(西村 和雄)
2章 発達心理学から見た望ましいカリキュラムと教育評価 (子安 増生)
3章 教員評価制度によって「現場は混乱している」のか? (諸田 裕子)
4章 新しい学力観に基づく無試験の大学入学選考制度の興廃(橋本 昭彦)
5章 大学入学者選抜は高大連携活動をどこまで評価すべきか?(木村 拓也)
6章 外国語としての日本語能力測定を支えるテスト理論 (野口裕之・倉元直樹)
7章 項目反応理論による英語能力推移に関する研究の比較(熊谷 龍一)
8章 高等教育の質保証の方法論としての教授システム学 (大森不二雄)
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