「直流型」から「交流型」へ─留学政策変容の実態明治初年以降戦前65年間一貫して続けられ、わが国留学生の中核を占めた「文部省留学生」の渡航目的は、大正末年頃を境に大きく変化した。本書はこの「最新海外情報摂取」から「相互文化交流」への目的変容の実態及び原因を、この間3180人に及ぶ文部省留学生につき著者が初めて行った精細な調査(巻末に一覧表掲示)に基づき実証的に明らかにすると共に、今後の国際交流の在り方についても新鮮な示唆をもたらす、時宜を得た労作である。
タイトル | 近代日本海外留学の目的変容 |
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サブタイトル | 文部省留学生の派遣実態について |
刊行日 | 2010年11月1日 |
著者 | 辻直人 |
定価 | ¥5280+税) |
ISBN | 978-4-7989-0024-7 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 434 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
序章 課題と方法
第一部 高等教育拡充問題と文部省留学生派遣
第一章 データベース分析による文部省留学生派遣の全体動向
第二章 帝国大学からの文部省留学生選抜
第三章 直轄学校からの文部省留学生選抜
第二部 外交関係の変化と留学
第四章 日米教育関係の質的転換
第五章 文部省留学生のアメリカ留学評価
第六章 直流型から教育・学術交流型への様々な変化
終 章 結論と今後の課題
主要参考文献
文部省留学生一覧表
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