一元的入力社会から多元出力型社会へ。すでに情報独占権力を喪失した今日の学校には、教育観の抜本的改革が不可欠だ。 それは社会的には、たとえば人権・環境・アイデンティティ・平和問題など、多様な矛盾の発出を忌避し、 無害かつ無効な常套句のみ広く入力されている現況の打破を意味する。相互に規定しあう教育・文化・人間の円環的関係を見据えた新教育論。
タイトル | 教育文化人間論 |
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サブタイトル | 知の逍遥/論の越境 |
刊行日 | 2010年12月1日 |
著者 | 小西正雄 |
定価 | 2400+税) |
ISBN | 978-4-7989-0032-2 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 248 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
序──教育文化人間論というたくらみ
第I部 教育文化論
第一章 学校神話の崩壊の中で──「授業」の語りなおしへ
第二章 総合性と教科性──「まなび」の語りなおしへ
第II部 文化人間論
第三章 抑圧と憧憬のはざまで──アルフォンス・ドーデ『最後の授業』異聞
第四章 戦略的本質主義──人間学的考察
第五章 ノスタルジー再論
第III部 人間教育論
第六章 不完全性の相互承認──国際理解から人間探求へ
第七章 いとおしさの地平──「戦後民主主義」をこえて
追 録
1 地球断想
2 社会について学ぶということ
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