グローバル企業トヨタを擁する
豊田の現在を活写した都市研究
トヨタ自動車の本社機能・工場群を擁し、日本経済を牽引する一つの中心地である豊田の実像は、いままで謎のベールに包まれていた。地方出身の従業員たちが定住化するとともに地域的紐帯の強い「中流社会」が形成され、まちづくりが活発化する一方、厳しい競争のなかで日系ブラジル人、期間工をはじめとする流動層はどこに向かうのか。本書は、長期におよぶ調査をもとに、シカゴ派も新都市社会学もみることがなかった産業グローバル化先進都市の現在を明らかにしている。
タイトル | 豊田とトヨタ |
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サブタイトル | 産業グローバル化先進地域の現在 |
刊行日 | 2014年10月20日 |
著者 | 丹辺宣彦・岡村徹也・山口博史編著 |
定価 | ¥5060(本体¥4600+税) |
ISBN | 978-4-7989-1234-9 |
Cコード | 3036 |
ページ数 | 440 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
序 章 変貌する豊田と研究の視点
第Ⅰ部 豊田:地域社会の俯瞰図
第1章 産業グローバル化先進地域の経済活動と階層構成
第2章 トヨタ自動車の地域戦略と組織再編
第3章 豊田市のコミュニティ施策の展開
第Ⅱ部 産業グローバル化先進都市の地域コミュニティ
第4章 産業グローバル化先進都市豊田の地域コミュニティ形成
第5章 自動車産業就業者の地域生活
第6章 女性たちの社会活動参加
補 章 周辺階層の形成メカニズムと社会的紐帯
第Ⅲ部 まちづくりのアクターとネットワーク
第7章 産業都市における市民団体の活動空間とネットワーク
第8章 豊田市における市民活動の展開とその支援政策
第9章 女性たちが担う市民活動の展開―三つの団体事例をめぐって
第10章 トヨタ自動車のボランティア活動
第11章 自動車産業退職者の定年帰農
第Ⅳ部 多文化共生と地域統合のかたち
第12章 多文化共生にかかわる市民活動
第13章 多文化共生をめぐる市民活動のネットワーク
第14章 グローバル企業の人材獲得と育成
終 章 岐路に立つ豊田とトヨタ
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