突然の立ち歩きや大声はじめ、かつてわがまま、しつけ不足など非医療的に捉えられていた児童生徒の行動は、現在は「発達障害」に伴う諸症状として医療的に再解釈され、対処されつつある。だが診断や解釈の不確実性、支援方法のばらつき、家族の反発など、問題は一件落着にほど遠い。学校や医療・矯正施設における実践家へのインタビューを中心にこの問題を総括するとともに、現状改善への方向を具体的に追究した本書は、まさに時宜を得た実践的労作である。
タイトル | 発達障害支援の社会学 |
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サブタイトル | 医療化と実践家の解釈 |
刊行日 | 2015年03月05日 |
著者 | 木村 祐子 |
定価 | ¥3960(本体¥3600+税) |
ISBN | 978-4-7989-1286-8 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 240 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
はじめに―発達障害児支援への問い
序 章―発達障害児支援の問題と課題
第1章 医療化論と発達障害
第2章 「学習障害」概念の制度化プロセス
第3章 学校における医療化プロセス
第4章 療育施設における諸問題と不確実性
第5章 非行と障害の関連性についての語られ方
第6章 矯正施設における医療化プロセス
第7章 まとめと結論
参考文献
おわりに―発達障害児支援への期待
付 録
索 引
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