学力形成論における新たなパラダイム
「ゆとり教育」とも「詰め込み」教育とも異なる、学力形成論における新たな展開とは何か。連邦・州政府主導により「スタンダードに基づく改革」に邁進してきた現代アメリカにおける新動向──トップダウン固有の弊害を緩和し、よりローカルな現場を主体として発展しつつある「教育目標の分類学(タキソノミー)」や「真正の評価」論等、より高次の学力形成をめざす理論と実践の紹介・考察を通じ、わが国の教育研究・実践にも大きく示唆する労作。初版刊行後4年間の目標・評価研究の新局面をふまえ、新たに三論考を追加。
タイトル | 現代アメリカにおける学力形成論の展開[増補版] |
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サブタイトル | スタンダードに基づくカリキュラムの設計 |
刊行日 | 2015年10月20日 |
著者 | 石井英真著 |
定価 | ¥5060(本体¥4600+税) |
ISBN | 978-4-7989-1313-1 |
Cコード | c3037 |
ページ数 | 456 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
増補版はしがき
はしがき
序 章
第1部 ブルーム・タキソノミーの開発とその後の展開
第1章 ブルーム・タキソノミー開発の意義と課題
第2章 スタンダード運動の展開とパフォーマンス評価論の誕生
第2部 「改訂版タキソノミー」によるブルーム・タキソノミーの再構築
第3章 L.W.アンダーソンらによる「改訂版タキソノミー」の開発
第4章 「改訂版タキソノミー」の提起する新たな課題
第3部 思考教授研究におけるタキソノミー研究の展開
第5章 R.J.マルザーノらによる思考教授のタキソノミーの開発
第6章 思考教授研究における情意目標論の展開
第7章 R.J.マルザーノらのスタンダード設定論の検討
第4部 教育目標・評価論の諸系譜とそれをめぐる論争点
第8章 G.ウィギンズらの「理解をもたらすカリキュラム設計」の検討
第9章 「真正の学習と学力」をもたらす教育目標・評価論の構想
終 章
補論 スタンダードに基づく教育改革の再定義に向けて
付論Ⅰ教室の内側からの評価改革
付論Ⅱ高次の学力の質的レベルを捉える枠組み
付論Ⅲポスト近代社会をよりよく生きていくのに必要な資質・能力
引用・参考文献一覧
資 料
あとがき
事項索引
人名索引
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