アメリカの公立学校:拡大と葛藤の社会史200年
多様な民族から成る国家統合の要として、大きな社会的役割を担いつつ展開してきたアメリカの公立学校の歴史には、学校の大衆化と学力低下論との相克、児童中心主義教育と基礎学力派との対立、機会の平等か結果の平等かという対立、個人差は資質によるものか教育の結果かという問題等、教育の本質に関わるあまたの論争と葛藤が現在まで存在し続けている。南北戦争を挟んでの学校の爆発的普及から、基礎学力の向上を目指す今日のNCLB法まで、国内外の激しい社会変化を背景に、こうしたアメリカ公立学校の社会史200年を描き切った本書は、まさに関係者必読の大著である。
タイトル | アメリカ公立学校の社会史 |
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サブタイトル | コモンスクールからNCLB法まで |
刊行日 | 2016年1月 |
著者 | 浅沼 茂・小川佳万訳 |
定価 | ¥5060(本体¥4600+税) |
ISBN | 978-4-7989-1328-5 |
Cコード | 3031 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
序 論
第1章 コモンスクールの起源
第2章 南北戦争後のアメリカとコモンスクール
第3章 「新教育」
第4章 民主主義、効率、学校の拡大
第5章 差異の民主主義
第6章 大衆のカレッジ
第7章 高まる期待と水準
第8章 伝統の保護者
第9章 ハイスクールの運命
エピローグ
『アメリカ公立学校の社会史』解説
関連図書
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