「総合的な学習の時間」を再評価する海外研究者の新たな視座
「ゆとり教育」への烈しい批判、また「総合的な学習の時間」低迷の趨勢に対し、3年以上に及ぶ授業観察と文献研究に基づき、今日日本の重要カリキュラムとして「総合的な学習の時間」の意義を強調したポレミックな研究。全国の国際理解・多文化共生・人権・地域学習等の授業調査を通じて「総合的な学習」の有効性を検証し、これらに通底する「異なるものに対する共感と理解」こそ、グローバル化の現代に不可欠な要素であり、それを担う教員に対し、基礎知識教育と並んで主体的で自由な教育活動を保証すべきことを強調した、海外研究者の労作。
タイトル | グローバリゼーションとカリキュラム改革 |
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サブタイトル | 海外の研究者が見た「総合的な学習の時間」 |
刊行日 | 2016年2月26日 |
著者 | ラリー・マクドナルド |
定価 | ¥2,970(本体¥2,700 +税) |
ISBN | 978-4-7989-1340-7 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 208 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
ラリー・マクドナルド(Lary MacDonald)
1963年アメリカのミシガン州生まれ、1988年北テキサス州立大学卒業。ジョージ ワシントン大学教育大学院にて国際教育を専攻し1998年に修了。翌年にジョージ メイソン大学教育大学院TESL学科にて修士号取 得。東京大学教育学部大学院外 国人客員研究員(フルブライト奨学生)として再来日し、2006年メリーランド大 学において教育政策とリーダーシップ研究で博士号を取得。国際教育研究所プロ グラムスペシャリス ト、メリーランド州立大学トランスカルチュラル教育センター 副所長、創価大学ワールド・ランゲージ・センター 准教授、副センター長を経て、 2014年4月より創価大学国際教養学部教授。研究テーマはグロー
バル化と教育カ リキュラム改革 。
主要著書
『世界から見た日本の教育(リーディングス日本の教育と社会)』(編著、日本 図書センター、2009 年)、“ Students’ Expectations and the Language Learning Context”, CamTESOL Selected Papers 2009,
Vol. 5, “The Role of Integrated English Language Skills and Critical Thinking in the Development of Global Awareness”, Sociology Study, Vol. 4, 2014, など。
はじめに
第1章 序 論
第2章 地域学習
第3章 総合的な学習の時間の人権教育的アプローチ
第4章 総合的な学習の時間の多文化共生的アプローチ
第5章 総合的な学習の時間の国際理解教育的アプローチ
第6章 結 論
参考文献
あとがき
索 引