タイトル 海外日本人社会とメディア・ネットワーク
サブタイトル バリ日本人社会を事例として
刊行日 2016年2月29日
著者 吉原直樹・今野裕昭・松本行真
定価 ¥5060(本体¥4,600 +税)
ISBN 978-4-7989-1343-8
Cコード 3036
ページ数 472
判型 A5
製本 上製

脱国家・脱定住化社会の光と影

かつてまた現在でも、海外への移住・移民は、貧困・災害・戦争等に強いられた「強制移住」が多くを占めている。だがグローバル化の進展とともに、従来の悲劇的イメージを脱した、より自発性の強い、いわゆる「ライフスタイル移民」が現れている。本書は、バリ日本人社会の多角的調査を通じ、今日移民に生じている基底的変動に迫った労作であり、特に多様なネットワークが導く女性の脱国家的・脱定住的活動は、明日の地球社会の光と影を暗示するものと言えよう。

序 章 いまなぜ海外日本人社会なのか 吉原直樹
第Ⅰ部 移民と海外日本人社会 
第1章 日本人の海外移民史 前山総一郎
第2章 「ライフスタイル移民」の光と影 吉原直樹
第3章 バリ日本人会と日本人社会の形成 今野裕昭
第Ⅱ部 バリ日本人社会とメディア・ネットワーク
第4章 バリ日本人社会の先駆者たち 今野裕昭
第5章 日本人社会の多様なネットワーク(1) 吉原直樹、松本行真
第6章 日本人社会の多様なネットワーク(2) 吉原直樹、松本行真
第7章 日本人社会の多様なネットワーク(3)吉原直樹
第8章 情報環境の多様化と日本人向けメディアの動向 松本行真
第9章 国際結婚と日本人社会 ニ・ヌンガー・スアルティニ
第Ⅲ部 まなざしのなかの日本人社会
第10章 バリの大学生からみた日本人/日本人社会 イ・マデ・ブディアナ、松本行真
第11章 バリ島のゲーテッド・コミュニティと日本人 菱山 宏輔
第12章 交錯する「まなざし」と複層化する社会観 松本 行真
資料/索引

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