安楽死の理念と法的整備に関する日本への示唆
65歳以上の高齢者が3500万人に及ぶ日本で、終末期医療が必然的に招く「安楽死」は喫緊の問題である。この倫理的パラドクスを孕む状況に明確な立法で応えた国は、未だベネルクス3国のみに留まるが、世界はその認知へ一歩踏み出していることは間違いない。本書は、3国の安楽死法の詳細な解説・翻訳と比較を通じ、いわゆる「尊厳死」や「緩和医療死」も含め、医療上の生命終結の理念と法的整備に関し、この問題が遅々として進まない日本での緊急出版である。
タイトル | 安楽死法:ベネルクス3国の比較と資料 |
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刊行日 | 2016年05月30日 |
著者 | 盛永審一郎 監修 |
定価 | ¥2970(本体¥2700+税) |
ISBN | 978-4-7989-1359-9 |
Cコード | 3032 |
ページ数 | 224 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
はじめに
本編 ベネルクス3国の安楽死法
1 オランダ安楽死法の内容と実態(盛永審一郎)
2 ベルギーにおける終末期医療に関する法的状況(本田まり)
3 ルクセンブルクにおける終末期医療関係法の現状と課題(小林真紀)
4 ベネルクス3国の安楽死法(盛永審一郎)
資料編
1 オランダ
2 ベルギー
3 ルクセンブルク
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