混迷の戦後イギリス社会を生きたホールの文化政治論
新自由主義を掲げ英国病からの脱却をめざしたサッチャリズムや、貧困との戦いを宣言して第三の道を歩んだ新しい労働党は、戦後のイギリス社会を救いえたか。グローバリズムにより複雑化するイギリスは、EU離脱へと舵を切ったことでさらに混迷の度を加えている。本書は、戦後のイギリスを生きたスチュアート・ホールの新自由主義論を軸に、混沌とした現代イギリス社会を読み解く新進気鋭の研究である。
タイトル | スチュアート・ホール |
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サブタイトル | イギリス新自由主義への文化的批判 |
刊行日 | 2017年5月20日 |
著者 | 牛渡亮 |
定価 | ¥2860(本体¥2600+税) |
ISBN | 978-4-7989-1363-6 |
Cコード | C3036 |
ページ数 | 256 |
判型 | 四六 |
製本 | 上製 |
序章 文化と新自由主義
第一章 福祉国家の黄金時代と無階級社会
第二章 逸脱とモラル・パニック
第三章 サッチャリズムの文化政治
第四章 「新しい時代」の意味
第五章 ニューレイバーの歩んだ「第三の道」
終章 新自由主義の行進は続いていく
補論 ホールの教育論
文献
索引
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