タイトル 大学教育の在り方を問う
刊行日 2016年9月10日
著者 山田宣夫
定価 ¥2530(本体¥2300+税)
ISBN 978-4-7989-1382-7
Cコード 3037
ページ数 240
判型 四六
製本 上製

「目に見える」成果強調への警告と大学の本質的使命への回帰
社会全般の風潮とともに中教審答申などでも大学教育への「目に見える」成果の要請が際立っている。「目に見える」測定可能な成果の過重な強調は、必然的に「目に見えぬ」が等しく重要な創造性や自律性涵養の看過を招き、そのようなコンピテンシーを養成する教養教育や学問的・人格的陶冶を行う大学の本質的使命をも損なう恐れがある―全巻を通じ今日の支配的風潮への警告を展開した本書は、同時に大学の在るべき使命を示した、大学関係者激励の書である。

まえがき
第Ⅰ章 大学教育の在り方を考える
1 日本の大学教育の問題点
2 高等教育機関としての大学の責務
3 学士課程教育における教養教育の意義と役割
4 学士課程における専門教育の在り方
5 学問とはどのようなものか
第Ⅱ章 「学士力」とは何かを考える
1 「学士力」の構成要素
2 学生の学習意欲の問題
3 「(主体的な)学び」とは何か
4 自律的思考の訓練の重要性
5 自分を相対化する能力の涵養
6 読書の基本的意義
7 母語(日本語)教育の重要性
8 外国語学習の意義
9 「学士力」策定の際の留意点と今後の検討課題
10 「学士力」試案
第Ⅲ章 大学院教育の在り方を考える
1 大学院の何が問題か
2 大学院の今後の課題
第Ⅳ章 教育の評価の在り方を考える
1 近年の教育「評価」の特徴と問題点
2 正しい教育評価の在り方を考える
あとがき

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