紛争原因となる資源流通の世界的制御は可能か?
タンタルは携帯電話やパソコン製造に不可欠の資源だ。そして他の希少メタルと共に、長期にわたりコンゴ紛争諸武装勢力の重要な資金源となっている。つまり携帯を使う私たちは意図せざる紛争加担者であり、紛争犠牲者の間接的加害者なのだ。本書は、日本など先進国と紛争地をつなぐ複雑な資源流通メカニズムの検証を通じて、先進国消費者に対し加担責任の自覚を促し、コンゴを典型とする紛争解決へ向け、私たちができる方策を多角的に追求した、渾身の労作である。
タイトル | 資源問題の正義 |
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サブタイトル | コンゴの紛争資源問題と消費者の責任 |
刊行日 | 2016年11月20日 |
著者 | 華井和代 |
定価 | ¥4290(本体¥3900+税) |
ISBN | 978-4-7989-1385-8 |
Cコード | 3031 |
ページ数 | 384 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
序 章 消費者の社会的責任を問い直す
第1章 「つながり」でとらえる社会的責任
第2章 世界経済の中のコンゴ
第3章 コンゴにおける紛争資源問題
第4章 消費地における紛争資源問題
第5章 日本にとっての紛争資源問題
終 章
参考文献一覧
索引
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