何が「解決」で何が「放置」されるのか?
公害・環境問題は健康問題や社会問題との因果関係が見えにくく、「被害放置」の構造が現れやすい。そこには被害が認められず切り捨てられ、放置された被害者が残存しているのである。本書はこうした問題を抱えた各事例の検証を通じ、その解決過程には被害住民・地域ごとに異なった特性を有していることを明らかにする。福島第一原発事故以降、揺れる日本の公害・環境政策にも大いに示唆を与える研究。
タイトル | 公害・環境問題の放置構造と解決過程 |
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刊行日 | 2017年2月25日 |
著者 | 藤川賢・渡辺伸一・堀畑まなみ |
定価 | ¥4180(本体¥3800+税) |
ISBN | 978-4-7989-1410-7 |
Cコード | C3036 |
ページ数 | 336 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
序 放置の構造と解決との関係(藤川 賢)
第1章 解決と放置をめぐる社会過程(藤川 賢)
第2章 判決後40年間のイタイイタイ病住民運動と公害問題「解決」の意味(藤川賢・渡辺伸一)
第3章 大分市大気汚染公害と新産業都市開発(渡辺伸一)
第4章 関あじ・関さばの誕生(渡辺伸一)
第5章 アスベスト被害の救済をめぐる矛盾と放置(堀畑まなみ)
第6章 職業性がんの解決過程と行政対応(堀畑まなみ)
第7章 辺境の公害からのグローバリズム(藤川 賢)
第8章 インド・ボパール事件をめぐる被害拡大と国際的支援の展開(藤川 賢)
第9章 福島原発事故における避難指示解除と地域再建への課題(藤川 賢)
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