日本とドイツの教育政策の相違と共通性を鮮やかに比較した最新ドイツ教育論
漫然とした福祉国家から費用対効果が尊重される時代に転換した世界の教育政策は、教育の成果を測定することから始まった。2000年に始まったOECDのPISA調査による学力ランキングは、各国の教育政策に強い影響を与えている。本書は、ドイツでは州毎に多様な教育政策が展開されていること、学力の低い移民の児童生徒を中心に学力向上策を実現したこと、教育機会を妨げる分岐型学校制度を改革した点を日本の教育政策との相違として分析する。一方、学校外部評価と教員養成改革で学校教育の質保証を目指す政策は、日本の教育政策との共通性を浮き上がらせている。比較教育学の神髄を鮮明に見せてくれる現代ドイツ教育論である。
タイトル | 統一ドイツ教育の多様性と質保証 |
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サブタイトル | 日本への示唆 |
刊行日 | 2017年2月28日 |
著者 | 坂野慎二 |
定価 | ¥3080(本体¥2800+税) |
ISBN | 978-4-7889-1411-4 |
Cコード | C3037 |
ページ数 | 224 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
序 論
第1章 ドイツの教育政策を取り巻く状況
第2章 就学前教育と初等教育における学力保証政策
第3章 中等教育段階への接続と選抜
第4章 学校教育の質保証と学校外部評価
第5章 教員政策と質保証
結 論
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