一歩先を行くアセアン共同体の市民性教育、日本は遅れを取り戻せるか!?
2015年末に10カ国で結成したアセアン共同体は、人口6億人を超え日本の12倍の面積を持ち、今後のアジアを牽引していくことは間違いない。本研究は市民性教育の総合調査として、共同体創設前から始められ、加盟各国の比較教育学の専門家によって行われたアジアで初めての共同研究である。本書は、各国の市民性教育の政策、カリキュラム、教科書等の現状と課題、児童生徒の意識調査、教育有識者(教員、教育主事、研究者、父母会長等)へのデルファイ調査(未来予測調査)の分析考察から構成されている。アセアンによって市民性教育は統一した枠組みが作られたものの、未だ始まったばかりである。今後のアセアン共同体の展開は、日本にとって大きな示唆となるだろう。
タイトル | アセアン共同体の市民性教育 |
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刊行日 | 2017年2月28日 |
著者 | 平田利文編著 |
定価 | ¥4070(本体¥3700+税) |
ISBN | 978-4-7989-1414-5 |
Cコード | C3037 |
ページ数 | 352 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
第Ⅰ部 研究の概要
第1章 研究目的・方法、研究枠組み、各国報告要旨
第Ⅱ部 アセアン10カ国の市民性教育
第2章 ブルネイの市民性教育
第3章 カンボジアの市民性教育
第4章 インドネシアの市民性教育
第5章 ラオスの市民性教育
第6章 マレーシアの市民性教育
第7章 ミャンマーの市民性教育
第8章 フィリピンの市民性教育
第9章 シンガポールの市民性教育
第10章 タイの市民性教育
第11章 ベトナムの市民性教育
第Ⅲ部 総 括
第12章 アセアン諸国における市民性教育調査の比較分析
第13章 アセアン共同体の市民性教育
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