多様な価値観の混在が創り出すタイ人権教育のダイナミズム
タイの人権教育は、文化的・宗教的・民族的多様性を有する国内情勢と、グローバリゼーションが加速する国際情勢との狭間で常に揺れ動かされ、地域特性に見合った複合的な「人権」概念を伝えるものとなっている。この緩やかな人権概念の適用が結果として多様な教育実践を可能とする。人権教育の多様性を包括的に解く本書は国内外の多様な地域に援用でき、まさに先進的な実践事例を描いた理論と実践の労作である。研究者のみならず教育現場に携わる全ての人々に希望的示唆となるだろう。
タイトル | タイの人権教育政策の理論と実践 |
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サブタイトル | 人権と伝統的多様な文化との関係 |
刊行日 | 2017年4月25日 |
著者 | 馬場智子 |
定価 | ¥3080(本体¥2800+税) |
ISBN | 978-4-7989-1418-3 |
Cコード | C3037 |
ページ数 | 200 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
はしがき
序 章 研究の目的と課題
第Ⅰ部 総論:人権の淵源と人権教育の歴史
第1章 人権教育の世界的潮流
第Ⅱ部 タイにおける人権と公教育
第2章 タイの権利運動と人権概念の歴史的変遷
第3章 タイの学校教育体系と公教育における価値教育
第4章 タイ北部少数民族の教育機会保障
第Ⅲ部 タイにおける人権教育の実践と意識
第5章 タイの人権教育実践とその理念的背景
第6章 バンコクにおける中高生の「平等」に対する解釈の違い
終 章 タイにおける人権教育の多様性の許容
あとがき
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