トップダウン型からボトムアップ型統治へのパラダイムシフト―新時代のガバナンス研究
21世紀、行政学が伝統的に対象としてきたヒエラルキー的なトップダウン型の統治構造―ガバメント―からの転換が求められている。つまりグローバル化が加速する今日、NGOやNPO、個人との相互作用の中で水平化した、新たな政治空間が表出しているのである。本書はこの新たな政治空間としてのノンヒエラルキー的でボトムアップ型の統治構造―ガバナンス―の理論的課題を探求し、国家の見方を根本的に立て直すことで現代行政学に一石を投じる、まさに気鋭の研究である。
タイトル | 現代行政学とガバナンス研究 |
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刊行日 | 2017年03月31日 |
著者 | 堀 雅晴 |
定価 | ¥3080(本体¥2800+税) |
ISBN | 978-4-7989-1424-4 |
Cコード | C3032 |
ページ数 | 240 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
はしがき
序章 ガバナンス研究の見取図
第Ⅰ部 ガバメント研究としての現代行政学
第1章 日本行政学の過去・現在・未来
第2章 現代行政学の位相
―現代米国行政学の自画像を手がかりに―
第Ⅱ部 ガバナンス研究としての現代行政学
第3章 ガバナンス研究の新展開
―学説・概念・類型・論点―
第4章 ガバナンス研究の回顧と展望
―代表的な三つの見解から―
第Ⅲ部 事例研究からのガバナンス研究
第5章 大学界のガバナンス研究
第6章 スポーツ界のガバナンス研究
終章 ガバナンス研究の展望
―マルクスのアソシエーション論への包摂―
参考文献
あとがき
索引
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