老いた人々がいとなむ多様な生き方の社会学的考察
老いとは、他者から思いがけなく貼り付けられるラベルである。
他者からのラベル付けを通して、人々は自身を老人とみなすようになる。
そして人々は老いに、時に抗い、時に謳歌する。
では、老いの本質とはなにか。
本書は、老人の諸行動、老化の社会的意味考察、老人に対する社会制度の変遷などさまざまな視野を通してその本質に接近し、読者を社会と老いの関係性の奥深くへと誘う。
未収録・未発表の巻末論考などすべて関連論考を収録した総合的な老いの社会学的集大成。
タイトル | 老いとはなにか |
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刊行日 | 2017年5月20日 |
著者 | 副田義也 |
定価 | ¥4290(本体¥3900+税) |
ISBN | 978-4-7989-1432-9 |
Cコード | C3336 |
ページ数 | 440 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
1 老いとマス・レジャー
第一章 老いとゴルフ
第二章 老いと投書
第三章 老年期の性行動および加齢にともなう性行動の変化
第四章 老年期の性行動について―英語文献による
2 老いの本質
第五章 老いとはなにか
第六章 老年期―精神と肉体
第七章 ある老年夫妻の生活―M氏とN夫人のケース
第八章 「いじわるばあさん」論
3 老いの歴史社会学
第九章 権利主体としての老年範疇の形成―日本年金制度史研究ノート
〔補論〕社会保障制度における「下向普及」と「上向普及」
第一〇章 排除客体としての老年範疇の形成―隠居制度の社会史研究ノート
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