日本における学歴主義的な伝統は根深く、それは企業や社会が求めるニーズとしても未だ存続している。そういった意味で、アクティブラーニングは教育現場のみならず、社会との接続の中で考えなければならないだろう。本書は、高校・大学・社会と連なる体系におけるアクティブラーニングの意義を、国内外の先進的な取組みの事例の中から再考し、「高大接続」という入口を重視したこれまでの大学を批判し「大社連携」という新たな視点の必要性を唱える、研究者・実践者としてアクティブラーニングに精通した著者渾身の労作である。
タイトル | 社会で通用する持続可能なアクティブラーニング |
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サブタイトル | ICEモデルが大学と社会をつなぐ |
刊行日 | 2017年6月30日 |
著者 | 土持ゲーリー法一 |
定価 | ¥2200(本体¥2000+税) |
ISBN | 978-4-7989-1433-6 |
Cコード | C3037 |
ページ数 | 232 |
判型 | A5 |
製本 | 並製 |
はしがき
図表一覧
序章 「アクティブ・ラーニング」から「アクティブラーニング」へ
1 章 「パラダイム転換」は何をもたらしたか
2 章 アクティブラーニングとは何か
3 章 学習者中心のコースデザイン
4 章 「学習パラダイム」に対応した授業方法
5 章 ICE の活用
6 章 ICE を活用したアクティブラーニング
7 章 ラーニング・スペースがアクティブラーニングを育む
8 章 アクティブラーニングの効果検証
9 章 アクティブラーニングの評価検証
10 章 高大接続教育としてのアクティブラーニング
11 章 「表面的な知識」から「深い学び」へ
12 章 オナーズ・プログラム―量から質への転換
13 章 アクティブラーニングをデザインする
14 章 持続可能なアクティブラーニング
15 章 カナダの大学におけるアクティブラーニングの実践
終章 まとめ
付 録
あとがき
索 引
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