日本を思考停止させる学力テスト主義からの脱却―「考える学力」の制度化を目指して
明治以降の近代教育制度は、身分による差別撤廃と引き換えに、熾烈な学歴社会を生んだ。しかし学歴社会は、知識(暗記)偏重の学力テストによって子どもたちの豊かな思考を奪ってきたばかりか、立身出世を目指す地方の若者を都市に一極集中させ地方の衰退をも生み出した。多角的視野から今日の日本の教育制度に切り込み、知識を蓄えるだけの「これまでの学力」から、知識を用いた思考法という「これからの学力」への転換を提言する、気鋭の一冊。
タイトル | 現代学力テスト批判 |
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サブタイトル | 実態調査・思想・認識論からのアプローチ |
刊行日 | 2018年1月10日 |
著者 | 北野秋男・下司晶・小笠原喜康 |
定価 | ¥2970(本体¥2700+税) |
ISBN | 978-4-7989-1466-4 |
Cコード | C3037 |
ページ数 | 272 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
まえがき
第Ⅰ部 「現代学力テスト政策」の現状と課題
第1章 「学力テスト政策」の問題点
第2章 なぜ「学力テスト政策」は普及・浸透したか
第3章 学力テスト政策の歴史的構造
第Ⅱ部 何のために学ぶのか?
第4章 テストが格差をつくりだす
第5章 学校知の限界と可能性
第6章 書くことは世界を変える
第Ⅲ部 知識を教えていない日本の学校
第7章 考えてはいけない日本のテスト
第8章 地域をすてる学力
第9章 これからの学力
あとがき
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