闘いは暴力から市民社会のソフトパワー的手段へ。
非西洋国家や非国家アクターの台頭に伴い脱領域的なものと化した戦場における、地球レベルの市民社会による「下から」の介入の必要性―。半世紀以上も戦争の渦中にあるパレスティナ闘争の一端をモデルケースにした、法と道義に基づいた非暴力による「正当性を競う闘い」の可能性―。
平和と正義の実現に向け重要な展望を与えたフォークの名著、ついに完訳。
タイトル | 人道的介入と合法的闘い |
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サブタイトル | 21世紀の平和と正義を求めて |
刊行日 | 2020年1月10日 |
著者 | リチャード・フォーク著 川崎孝子監訳 川崎晋共訳 |
定価 | ¥4950(本体¥4500+税) |
ISBN | 978-4-7989-1509-8 |
Cコード | 3032 |
ページ数 | 456 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
序論 新リアリズムに向かって
第Ⅰ部 法、政治そしてモラル
第1章 主権を再考する
第2章 ゴールドストーン報告書とゴールドストーンの退場
第3章 良心を法制化する
第4章 人道的介入について
第5章 人道的介入に対する市民社会の見方
第Ⅱ部 試行錯誤
第6章 イラク戦争から一〇年
第7章 アフガン戦争の映し鏡としてのテト攻勢
第8章 アフガン介入を再考する
第9章 我々は果たして何かを学ぶだろうか?
第10章 フリーダム・フロティーラⅡを暴力を用いて妨害する
第11章 コソヴォ勧告的意見
第12章 なぜ国際法がパレスティナ闘争で問題となるのか?
第Ⅲ部 国家主権・自決・保護
第13章 主権と介入のディレンマ
第14章 シリアについて何が出来るのか
第15章 シリアで―二〇一三年に何が起きるのか
第16章 介入の動機、NSAの監視とエドワード・スノーデン
第Ⅳ部 将来を見つめて
第17章 21世紀の世界は夢に向かって
第18章 暴力を伴わない地政学
第19章 衰退する軍事優先主義と高まるソフトパワー地政学への期待
第20章 下からのグローバル化
第21章 正当性を競う闘いの見本
第22章 規範としての地政学の適用
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