高齢者の性問題から考える「小さな死」とは何か。
-あたらしい死生学のはじまり-
「小さな死」について、カトリックのシスター渡辺和子は日常生活で体験する「死へのリハーサル」と捉え、フランスの思想家ジョルジュ・バタイユはそれを「快楽の絶頂」と捉えた。渡辺とバタイユの「小さな死」論が「性」で交差することに着目し、タブーとしての見方が根強い高齢者の性問題の事例を通して「個別的人間存在の否定=小さな死」の存在を明らかにする本書は、超高齢社会のわが国に介護や福祉とは異なる、新しい社会問題をも示唆する一冊である。
タイトル | 小さな死生学入門 |
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サブタイトル | 小さな死・性・ユマニチュード |
刊行日 | 2018年11月12日 |
著者 | 大林雅之 |
定価 | ¥1320(本体¥1200+税) |
ISBN | 978-4-7989-1522-7 |
Cコード | C3012 |
ページ数 | 96 |
判型 | 四六 |
製本 | 上製 |
目次
まえがき―「小さな死生学」とは何か
第1章 「小さな死」によせて
第2章 二つの「小さな死」―その邂逅の軌跡
第3章 老いにおける性と死
第4章 死に向かう生と性―高齢者はいかに性を生きるか
あとがき
初出一覧
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