教育哲学に向けられた責務への回答。
現代における模索―
教育哲学に向けられた責務への回答。現代における模索――。
“教育”の目的や意味というものは、社会の歴史的・地域的文脈や、政治経済のあり様と常に連接するという点において、流動的である。教育哲学は、そうした社会情勢に応じた教育(概念)を常に探求・再構成することによって、実践や政策としての「教育」へと働きかけ続けなければならないという責務を担っている。本書は、今日における教育哲学の概念、国家との関係性、教育実践との連携などを再考することによって、現代教育(学)の意味を再構成する。
タイトル | いま、教育と教育学を問い直す |
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サブタイトル | 教育哲学は何を究明し、何を展望するか |
刊行日 | 2019年2月18日 |
著者 | 森田 尚人・松浦良充 編著 |
定価 | ¥3520(本体¥3200+税) |
ISBN | 978-4-7989-1529-6 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 344 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
第1部 教育と教育学の編み直しに向かう教育哲学
第1章 教育学とはいかなるディシプリンなのか
第2章 「教育」を問う
第3章 福祉の精神からの「教育」の誕生
第2部 歴史を捉え未来を展望する教育哲学
第4章 日本の教育思想における世界市民形成の水脈
第5章 国民国家と日本の教育・教育学
第6章 記憶の制度としての教育
第7章 「国家と教育」における「政治的なるもの」の位置価
第3部 教育の実践と技術と格闘する教育哲学
第8章 実践の表象から自己の省察へ
第9章 教育における技術への問いとパトスへの問い
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