学習成果の評価手法に新たな視座を与える挑戦的研究!
今日の高等教育において、テストの点で測られる能力(学力)だけでなく、認知能力や対人関係能力、人格特性の育成をも含めたより高度な能力―高次の統合的な能力―の育成が求められている。他方、そういった能力は、学力テストのように数値化しづらいという点において、評価を行う際に評価者の恣意性の混入が避けられないという問題を有している。評価測定の方法論として今日二分化されている質的評価と量的評価の手法を架橋し、高次の統合的な能力を捉えるためのパフォーマンス評価の在り方を明らかにした労作。
タイトル | 大学教育における高次の統合的な能力の評価 |
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サブタイトル | 量的 vs. 質的、直接 vs. 間接の二項対立を超えて |
刊行日 | 2019年03月28日 |
著者 | 斎藤有吾 |
定価 | ¥3080(本体¥2800+税) |
ISBN | 978-4-7989-1548-7 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 184 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
序章
第1章 高次の統合的な能力を捉えるためのパフォーマンス評価の心理測定学的検討
第2章 学習成果の間接評価は教員による直接評価の代替たりえるか
第3章 パフォーマンス評価における学生の自己評価の変容
第4章 高次の統合的な能力の変容に寄与する学習者要因の検討—直接評価と間接評価の統合―
終章
あとがき
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