伝統と近代を止揚した、参加型住民自治の実現に向けて―。
1990年代頃、宝塚市では市民と行政の協働した「まちづくり協議会」などを通じた、住民参加型の地域自治システムが確立・機能していた。しかし、2000年代半ばの市長交代を機に上意下達の命令系統を有する復古主義的な政策に転換したことで、市の政治運営は混乱に陥った。宝塚市政に37年にわたり携わった著者が、宝塚市(民)が直面した葛藤についての詳細なプロセス分析を通し、これからの地域自治に必要な、民主主義的な市民自治のあり方を指し示す。
シリーズ | コミュニティ政策叢書6 |
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タイトル | 地域のガバナンスと自治 |
サブタイトル | 平等参加・伝統主義をめぐる宝塚市民活動の葛藤 |
刊行日 | 2019年07月20日 |
著者 | 田中義岳 |
定価 | ¥3740(本体¥3400+税) |
ISBN | 978-4-7989-1565-4 |
Cコード | 3036 |
ページ数 | 288 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
はしがき
序章 コミュニティ自治と権力構造論の考え方―宝塚市のコミュニティ政策と権力構造論
第1章 地域の歴史的構造と自治課題
第2章 宝塚市コミュニティ政策の変遷
第3章 地域を統治するのは誰か
第4章 都市圏、多元主体参加の自立型権力構造
あとがき
事項索引/人名索引
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