研究と教育の両立、その先へ。
―各国の比較分析を通し、大学教授職の今日的あり方を追究。
研究を中心とすべきか、教育を中心とすべきか―。中世に教育を中心とする大学が成立して以降、どちらを中心とするかで異なる大学教授職の役割が各時代・地域に生じた。近代以降、大学ガバナンスや社会貢献に大学教授職が関わるようになることでその役割は拡大し、また世界大学ランキングといったグローバルな文脈と各国・地域が独自に紡いできたナショナルな文脈が絡み合うことで、役割の複雑性はより深化していると言える。大学教授職の通時的な歴史変遷という縦軸と、西洋・アジア・日本の共時的な国際比較という横軸からこの課題を紐解き、今日の大学教授職のあり方に深く切り込んだ一冊。
タイトル | 大学教授職の国際比較 |
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サブタイトル | 世界・アジア・日本 |
刊行日 | 2020年2月10日 |
著者 | 有本章編著 |
定価 | ¥4620(本体¥4200+税) |
ISBN | 978-4-7989-1569-2 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 336 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
序章 研究の枠組み
第一部 大学教授職の現在
第一章 大学の管理運営改革―世界的方向
第二章 アメリカの大学管理職の実際
第三章 アメリカの大学教授職
第四章 イギリスの大学教授職
第五章 フランスの大学教授職
第六章 ドイツの大学教師の養成・任命・任務・給与
第二部 アジアの大学教授職
第七章 日中両国の大学教授職の比較
第八章 韓国の大学教授職の変容
第九章 ベトナムの大学教授職の意識と活動
第十章 カンボジアの大学教授職の現状と課題
第十一章 アジアの大学教授職の国際化
第三部 日本の大学教授職
第十二章 大学教授職のキャリア―ジェンダーの視点から
第十三章 大学教授職の教育活動
第十四章 大学教授職の研究活動
第十五章 大学教員の時間使用と授業改善
第十六章 日本の大学教授職の特色―問題点と課題
最終章 全体の総括
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