「生きる力」や「コミュニケーション力」など、さまざまな「力」が現代には溢れている。こうした「力」を身につけなければいけない、と追い詰められてはいないだろうか。有用性や生産性ばかりが強調され、大切なものを見失っていないだろうか。こうした状況は今、終わりのない競争に人々をかり立てる。「自ずから」の学びの価値と、それを生み出す〈生きる歓び〉を追求し、そのような社会のあり方に一石を投じた一冊。
タイトル | 応答する<生>のために |
---|---|
サブタイトル | <力の開発>から<生きる歓び>へ |
刊行日 | 2019年10月20日 |
著者 | 高橋勝 |
定価 | ¥1980(本体¥1800+税) |
ISBN | 978-4-7989-1586-9 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 240 |
判型 | 四六 |
製本 | 並製 |
はじめに―「なぜ勉強するの?」という問いかけ
第1章 何のためのパワーアップか―有用化される生
第2章 力の開発か、世界との応答か
第3章 生命の哲学―「生あること」の不思議
第4章 〈閉じこもる生〉が開かれる場所
第5章 応答する生のために―さまざまな〈他者〉と出会う
第6章 生のリズムと子ども―共振する生
第7章 生命・生・想像力
第8章 多文化共生社会を生きる応答的知性のために
あとがき
事項/人名索引
関連書籍