PISA調査の「設計図」を描き出す!
OECDが行う国際的な学力調査―PISA調査―がはじまって約20年が経過した。日本が国際ランキングを大きく落とした2003年の結果(「PISAショック」)など、この調査結果はわが国の教育政策にも様々な影響を及ぼしてきた。では、PISA調査が明らかにしている「学力」とは一体何を意味するものなのだろうか?本書は、PISA調査の調査方法それ自体を検証することでこの問いに迫ろうとする。標本抽出の方法や項目反応理論、母集団モデルなど緻密に計算されたPISA調査全体の「設計図」を描く試みは類書にない。この「設計図」は、延いてはわが国で行う学力調査に応用可能な調査モデルになるだろう。
タイトル | PISA調査の解剖 |
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サブタイトル | 能力評価・調査のモデル |
刊行日 | 2019年10月10日 |
著者 | 袰岩晶・篠原真子・篠原康正 |
定価 | ¥3850(本体¥3500+税) |
ISBN | 978-4-7989-1588-3 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 376 |
判型 | A5 |
製本 | 並製 |
はじめに 調査で一番大事なものは何か?
本書を読まれる前に
序 本書のねらいと概要
1 PISA 調査と日本の学力調査
2 大規模教育調査のための標本抽出
3 標本誤差の計算
4 能力測定における項目反応理論の利用
5 能力調査における項目反応モデルと母集団モデル
6 能力調査の分析
おわりに 日本の文脈を踏まえた調査手法とは?
参考文献一覧/索 引
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