表現媒体としての言語と絵画──その意味。
インターネットメディアが発達した今日、言語と画像がモニターの上を覆いつくしている。人間は、言語や画像という媒介を通して、どのように「意味」を認識するのだろうか。本書は、プラトン、デカルト、ロック、カントら古代から近代に至る哲学、ソシュールの言語学、フッサールの現象学など、表象に関わる知的体系の中に20世紀フランスの哲学者メルロ=ポンティの思想を配置し、表現媒体としての「言語」と「絵画」の持つ意味について考察する。表現媒体としての「絵画」の流動性・多義性、および「経験」という新たな項の重要性を指摘した労作。
タイトル | メルロ=ポンティの表現論 |
---|---|
サブタイトル | 言語と絵画について |
刊行日 | 2019年10月11日 |
著者 | 小熊正久 |
定価 | ¥2090(本体¥1900+税) |
ISBN | 978-4-7989-1590-6 |
Cコード | 3010 |
ページ数 | 176 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
まえおき
序 論
第1章 古典的哲学における表象の理論
第2章 ソシュール言語学とメルロ=ポンティの解釈
第3章 現象学の諸問題
第4章 メルロ=ポンティの絵画論
まとめ:言語的表象と絵画的表象、連合(連想)関係
振り返りとさらなる問題
参照文献/参考図/あとがき
関連書籍