デューイの教育哲学の新たな視座
—経験論から存在論へ―
今また、ジョン・デューイへの関心が集まっている。デューイといえば、進歩主義教育、
プラグマティズムの理論家として知られているが、その「経験」の概念の本態が、形而上学的、
存在論的であることは、あまり知られていない。戦後70年、日本社会は市場化、情報化、
グローバル化を遂げてきたが、そうした中でこそ、デューイの人間的な「経験」の本態は、
人が人として生きるための礎として、改めて捉え直されるだろう。
タイトル | 教育哲学のデューイ |
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サブタイトル | 連環する二つの経験 |
刊行日 | 2019年10月30日 |
著者 | 田中 智志 編著 |
定価 | ¥3850(本体¥3500+税) |
ISBN | 978-4-7989-1593-7 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 368 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
はじめに
序 章 教育哲学のデューイへ―「経験の再構成」とは何か(田中智志)
第1章 デューイ思考教育論の実践(佐藤隆之)
第2章 教育と民主主義の再建のために(松下良平)
第3章 デューイにおける「経験の分有」の思考(木下慎)
第4章 文化的自然主義の教育思想(加賀裕郎)
第5章 「成長」の教育思想を支える経験と自然の一元的多元性(井上環)
第6章 デューイの芸術論にみる、一でありかつ多であること(西本健吾)
第7章 デューイとアダムズにおける「劇化」の教育思想(古屋恵太)
第8章 科学技術の倫理とコモン・マンのデモクラシー(生澤繁樹)
第9章 デューイの知性論についての考察(藤井千春)
第10章 デューイのエマソンとは誰か(高柳充利)
第11章 デューイのコミュニケーション概念(田中智志)
終 章 連環する二つの経験(西本健吾・田中智志)
あとがき/索引/執筆者一覧
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