女性大学教員支援の「アメリカ・モデル」の轍を辿る。
1920年代、第一波フェミニズム運動衰退の中で、アメリカでは女性大学教員への支援拡大が推し進められた。
それは、戦間期のトップダウン政策によってあくまで部分的に留まる結果となったものの、1970年代の第二波フェミニズム運動興隆の中で転換期を迎え、学術学会を中心に女性大学教員への支援が大きく拡大したことの確かな礎となっていた――。
政策文書など数多の一次史資料を用いて1920年代における高等教育の制度づくりの経緯を辿り、そして1970年代に各学術学会に誕生した「女性委員会」の詳細なケーススタディを通して、現在のアメリカ高等教育における女性大学教員支援の淵源を捉えた力作。
タイトル | アメリカ大学史における女性大学教員支援政策 |
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刊行日 | 2020年2月28日 |
著者 | 坂本辰朗 |
定価 | ¥3520(本体¥3200+税) |
ISBN | 978-4-7989-1620-0 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 248 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
目次
はしがき
序章 本書の構想と基本的視座
第Ⅰ部 1920年代における女性大学教員職の拡大と排除
第1章 1920 年代のアメリカ合衆国における女性大学教員
第2章 大学の認証評価はどのように定義されていったのか
第3章 1920 年代のアメリカ女性大学人協会(AAUW)による大学認証評価
第Ⅱ部 1970年代の女性大学教員支援政策:受容から積極的支援へ
第4章 女性研究者支援政策と学術学会
第5章 アメリカ教育研究学会(AERA)と女性研究者支援政策
第6章 アメリカ心理学会(APA)と女性研究者支援政策の展開
第7章 アメリカ歴史学会(AHA)における女性委員会の成立とその意義
第8章 アメリカ社会学会(ASA)と女性のための専門学会の設立
終章 本研究の総括および残された課題
あとがき/事項索引/人名索引
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