凄惨なジェノサイド―その今日的意味とは何か?
1995年、ボスニア東部のスレブレニツァで起こったボシュニャク(ムスリム)人の虐殺は「第二次世界大戦以来の欧州で最悪の虐殺」と称され、旧ユーゴスラヴィア国際刑事裁判所で唯一「ジェノサイド」と認定されている。
事件から25年が経過した今日、改めてこうした歴史的事実を見つめ直し、現代を生きる我々に向けた教訓としなければならないだろう。
本書は、地域研究・歴史学、国際法学、国際政治学それぞれの観点から、スレブレニツァ・ジェノサイドを多角的・重層的に捉え直すことで、
その実像を浮かび上がらせる。第一線で活躍する研究者・実務家らによる渾身の労作!
タイトル | スレブレニツァ・ジェノサイド |
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サブタイトル | 25 年目の教訓と課題 |
刊行日 | 2020年10月20日 |
著者 | 長 有紀枝編著 |
定価 | ¥3520(本体¥3200+税) |
ISBN | 978-4-7989-1646-0 |
Cコード | 3036 |
ページ数 | 272 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
はしがき
第Ⅰ部 地域研究・歴史学の視点から
第1 章 スレブレニツァ事件を再構築する (長有紀枝)
第2 章 スレブレニツァの集合的記憶 (藤原広人)
第3 章 スレブレニツァ事件をどう伝えていくのか(柴 宜弘)
第4 章 “共存”の政治風土は醸成され得るのか(橋本敬市)
第Ⅱ部 国際刑事裁判と国際法学の視点から
第5章 ICT による国際刑事捜査とスレブレニツァ(藤原広人)
第6 章 国際刑事裁判におけるジェノサイド罪と迫害罪(尾崎久仁子)
第7 章 スレブレニツァ事件に関わる国際刑事責任の基本原則(佐藤宏美)
第Ⅲ部 国連平和維持活動(PKO)と国際政治学・平和構築の視点から
第8 章 スレブレニツァと国連PKO (明石 康)
第9章 国連平和維持活動における行為の帰属(岡田陽平)
第10章 スレブレニツァ事件と「文民保護」の現在(篠田英朗)
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