自己を超えた自由、それに呼応した大正新教育期の人々の「実践」の諸相。
大正期における西洋生まれの自由思想の受容は、多くの教育活動家・思想家たちに多大な影響を与え、学校内外での多様な「実践」へと結実した。こうした数々の「実践」に注目した本書は、「実践」のきわめて創造的であり、かつ協働的である側面を明らかにした。激動の時代の中で行われた個々の大正新教育の「実践」が、再び自己内と共に他者間で相互に共鳴・連動し、不断に再構築される様を描いた「大正新教育」シリーズ第3弾!
シリーズ | 大正新教育シリーズ |
---|---|
タイトル | 大正新教育の実践 |
サブタイトル | 交響する自由へ |
刊行日 | 2021年01月30日 |
著者 | 橋本美保・田中智志編著 |
定価 | ¥4620(本体¥4200+税) |
ISBN | 978-4-7989-1681-1 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 480 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
はしがき
序章 教育実践のプラクシス
第Ⅰ部 教育思想史からのアプローチ
第1章 片上伸における道徳教育としての文芸教育
第2章 有島武郎の生長教育論
第3章 野口援太郎の修養論
第4章 河野清丸の「自動主義教育」における教師と子どもの関係論
第5章 羽仁もと子における「自由」
第6章 篠原助市の自由教育学
第7章 木村素衞の教育思想の臨床性
第Ⅱ部 教育実践史からのアプローチ
第8章 大正新教育と学習経済論
第9章 大正新教育の実践にみる教育測定研究の意義
第10章 東京女子高等師範学校附属小学校における作業教育の実践改革
第11章 東京女子高等師範学校附属小学校のカリキュラム改革における教科研究
第12章 富士尋常小学校のカリキュラム改革にみる教師の協働
第13章 ランバス女学院附属幼稚園における自由保育の実践
第14章 倉橋惣三における誘導保育論の成立
終 章 交響する自由へ
関連書籍