教育政治学の解像力
教育に関わる市長は破壊者か、それとも改革者か?
アメリカでは従来、教育に関わる政策決定は、小さな学区ごとに教育委員会や教員組合などの教育関係者によって行われ、他の政策領域から独立した仕組みがある――これが「例外主義」と評されるアメリカ教育の特徴だった。しかし、21世紀を迎える頃からニューヨーク、シカゴなどの大都市で市長が教育への関与を強め、大統領や州知事、議会、裁判所など、教育部門への関与に消極的だったアクターの影響力も大きく増大した。
教育と政治の関係に起こった地殻変動にいち早く着目し、その要因を政治学的に解明したアメリカ教育政治研究の到達点、待望の翻訳。
タイトル | アメリカ教育例外主義の終焉 |
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サブタイトル | 変貌する教育改革政治 |
刊行日 | 2021年3月31日 |
著者 | ジェフリー・ヘニグ著 青木栄一監訳 |
定価 | ¥3960(本体¥3600+税) |
ISBN | 978-4-7989-1689-7 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 320 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
日本語版への序文
多面的な教育政策を多角的に考えるために―政治学の観点から―(待鳥聡史)
第1章 教育と単一目的ガバナンス
第2章 新しい教育首長
第3章 議会と裁判所の役割拡大
第4章 変容するアクター・イシュー・アイデア
第5章 教育例外主義の終焉―将来にむけた含意
訳注/参考文献
原著謝辞/監訳者あとがき
事項索引/人名索引
著者・監訳者・訳者プロフィール
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