巨大都市への一極集中と拡大する都市内格差――いかに是正するか?
世界の巨大都市で進行する人と富の一極集中は、国土レベルにおける都市/地方間格差に加え、多様な人々が集まる都市内の次元においても深刻な社会格差を生み出した。パンデミックによって都市のあり方が急激に再編される今日、都市/地方間および都市内の格差拡大の是正は喫緊の課題であると言えよう。本書は、国内・外の豊富な政策事例を緻密に分析することで、新自由主義的な都市政策の限界性を提示し、貧困層やマイノリティの排除から転換して、インクルーシブな国土・都市の実現を目指す挑戦的研究の書である。
タイトル | ネオリベラリズム都市と社会格差 |
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サブタイトル | インクルーシブな都市への転換をめざして |
刊行日 | 2021年3月30日 |
著者 | 城所哲夫・瀬田史彦編著 |
定価 | ¥3960(本体¥3600+税) |
ISBN | 978-4-7989-1694-1 |
Cコード | 3036 |
ページ数 | 312 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
はじめに(城所哲夫)
第Ⅰ部 理論篇
第1章 ネオリベラリズム都市の誕生(城所哲夫・福田 崚)
第2章 現代の国土政策とネオリベラリズム(瀬田史彦)
第3章 日本における社会格差と住宅政策の歴史的展開(大月敏雄)
第4章 社会的排除と包摂型地域再生(全 泓奎)
第Ⅱ部 事例篇
第5章 ネオリベラリズム的地域政策からインクルーシブな地域政策へ(菅 正史)
第6章 大都市インナーシティの再生:大阪市西成区に着目して(蕭 閎偉・城所哲夫)
第7章 移民大国になりつつある日本の多文化共生への道筋(藤井さやか)
第8章 東京圏郊外住宅地の再生(後藤 純)
第Ⅲ部 海外事例篇
第9章 欧州における都市の社会的・空間的不均衡と都市政策(片山健介)
第10章 米国のブラウンフィールド再生は何を目指すのか(黒瀬武史)
第11章 韓国:開発主義に基づいたネオリベラリズム空間政策と社会格差(林 和眞)
第12章 タイ:国土構造と地域格差の固定化(瀬田史彦)
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