時代・社会の変化に適合するインドネシア・イスラーム教育の変遷と真髄!
世界最大のムスリム人口を擁するインドネシア。その人口規模や島国という国家特性が故、国民統合を目指す教育の重要性は極めて高い。本書は、従来はローカルに営まれてきたイスラームの規範やクルアーンの読誦方法を学ぶイスラーム基礎学習――プンガジアン・クルアーン――が、学習テキスト『イクロ』の創案・普及によって、ナショナルなものへと再構築されていく経緯を明らかにする。20 世紀末からイスラーム復興運動の潮流の中、イスラーム教育が国民教育体系に組み込まれ組織化・標準化されていく事例について、綿密なフィールドワークから描く!
タイトル | インドネシアのイスラーム基礎学習の組織的展開 |
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サブタイトル | 学習テキストの創案と普及 |
刊行日 | 2022年2月20日 |
著者 | 中田有紀 |
定価 | ¥3630(本体¥3300+税) |
ISBN | 978-4-7989-1750-4 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 256 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
はしがき/図表・資料編一覧/凡例/頻出用語・主な人名の解説/インドネシア共和国地図
序章
第Ⅰ部 ジョグジャカルタにおけるイスラーム教育の改革
第1章 20世紀以降のイスラーム学習の伝統と改革
第2章 独立後のジョグジャカルタにおけるモスク創設と学生
第Ⅱ部 クルアーン読誦学習テキスト『イクロ』創案の経緯
第3章 ジョグジャカルタから開始したプンガジアン・クルアーンの組織的運営における若者たちの関与
第4章 『イクロ』創案の経緯と活用方法―『キロアティ』との比較から―
第Ⅲ部 プンガジアン・クルアーンの標準モデル構築とその経緯
第5章 BKPRMIによるクルアーン学習施設の全国展開の経緯
第6章 クルアーン学習施設の開設に伴うモスクでの学習活動の変容
第7章 クルアーン学習施設における学習指導と運営の標準モデル構築へ
終 章 イスラーム基礎学習の組織的展開とその影響
資料編/参考文献一覧/あとがき/各章における既発表論文
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