特異な連邦制国家インドで繰り広げられる、教育政策決定の権限をめぐる中央と州の相克。
13億もの人口を擁し、宗教・言語・民族的にも多様性に富むインドでは、「インド人」としての国民統合を果たすため連邦制が採用されている。他方、インドの連邦制は「中央集権的連邦制」とも呼ばれ、各政策決定に中央政府が一定の権限を有する特異なものだ――。
本書では、グローバリズムが進展した1990年代以降、教員資格や入試など各制度の政策決定権をめぐって顕在化した、中央―州両政府間の緊張関係を明らかにする。
インド教育制度の複雑な仕組みを丁寧に解きほぐし、その体系的な分析を行った類書なき一冊。
タイトル | 連邦制国家インドにおける高等教育の展開 |
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サブタイトル | 1990年代以降の変化に着目して |
刊行日 | 2022年3月20日 |
著者 | 渡辺雅幸 |
定価 | 定価¥3520(本体3200+税) |
ISBN | 9784-7989-1759-7 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 200 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
はしがき
序 章 研究の目的と課題
第1章 インド高等教育制度の成立過程
第2章 高等教育機関をめぐる連邦政府の動向
第3章 大学教員資格試験制度の展開
第4章 大学入学者選抜制度の展開
終 章 連邦制国家インドにおける高等教育の展開
参考文献リスト/索引/あとがき
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