タイトル 高等教育システム強化のための緩衝組織の構造と機能
サブタイトル 孤立した大学改革の一般化の観点から
刊行日 2023年4月
著者 柴 恭史
定価 税込4620円(本体4200円+税)
ISBN 978-4-7989-1824-2
Cコード 3037
ページ数 304
判型 A5
製本 上製

大学改革研究に新たなモデルを吹き込んだ画期的研究!
加速度的に進行する少子化などの影響により厳しい財務状況に強いられながらも、高等教育界はその社会的責務に応えるべく様々な改革を行っている。そうした改革は、大学同士あるいは大学と企業などの間でどのような相互作用を果たし、普及・拡大していくのか。一校単体の方法にとどまらず、その普遍的なモデル構築は、高等教育界全体の底上げになるという点において、重要な意味を持っている。本書は、大学改革における大学間および大学―企業間を仲介・連携する「バッファ・ボディ(緩衝組織)」の存在を浮かび上がらせ、大学改革研究に新たなモデルを創り上げた前衛的労作である。

はしがき/略語表
序 章 「大学改革」の本質的課題
第Ⅰ部 現代の高等教育政策の課題
第1章 現代の高等教育政策と本書の課題設定
第2章 日本の高等教育における職業教育
第Ⅱ部 高等教育における「普及」
第3章 教育における普及の諸モデル
第4章 ケザーの普及理論の検討
第5章 バッファ・ボディの概念
第Ⅲ部 バッファ・ボディの具体的機能
第7章 バッファ・ボディの条件①:失敗事例の検討と理論的整合性
第8章 バッファ・ボディの役割②:大学間連携による普及
第9章 ネットワーク組織
終 章
引用文献目録/あとがき/索引

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