国際規範としての「持続可能性」の功罪――われわれはどう取り組むか?
自然環境や動植物への配慮、途上国の貧困削減、雇用創出などを謳った「持続可能な開発」ないし「SDGs」は今日、国際機関や企業に広く共有された規範概念となっている。これらの言葉は私たちの日常生活にまでも溶け込みつつある一方、あまりに広範な概念であるがゆえに有名無実化しているきらいもある。「持続可能性」という概念の本質に立ち返り、現代社会による無批判な概念受容とその過度な合理化に警鐘を鳴らした一冊!
タイトル | 「持続可能性」の言説分析 |
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サブタイトル | 知識社会学の視点を中心として |
刊行日 | 2023年6月 |
著者 | 山田 肖子 編著 |
定価 | 税込1980円(本体1800+税) |
ISBN | 978-4-7989-1830-3 |
Cコード | 3030 |
ページ数 | 128 |
判型 | A5 |
製本 | 並製 |
はじめに
第1 章 グローバル・ナラティブとしての持続可能性
第2 章 批判的言説分析
コラム① 教育哲学の視点から
第3 章 「持続可能性」概念と教育の接続
第4 章 「サステナビリティ」と「経済」言説の接合をめぐって
第5 章 企業ブランディングとしてのSDGs 関連活動が消費者の認知と行動に及ぼす影響
コラム② 倫理学・情報哲学の観点から
おわりに―私たちは持続可能性という言葉を通して何を見ているのか
索引/執筆者紹介
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